このサイトは移転しました。
自動的に新しいサイトを表示します

乳腺炎の症状:体の症状

(1)しこり

授乳育児中、いつもは、柔らかいおっぱいですが、ある一カ所だけ「ごり」っとした固まりが出来ることがあります。
大きさはさまざまです。もちろん、中には母乳が入っています。
これは、乳腺のどこか一カ所が詰まり(母乳成分の油の小さな塊によって詰まる場合が多い)、そこから先へ母乳が進めなくなって、しこりになります。

母乳が乳腺のなかで詰まっている場合、時間が経つにつれ、その固まりはどんどん大きくなっていきます。放っておくと、”一カ所”だけだったものが、おっぱい全体に広がることも。
そうなると、まるで「胸に陶器のどんぶり」を張り付けたみたいな感じの堅くてパンパンに腫れたおっぱいになってしまう!
赤ちゃんに何回も飲んで貰う、おっぱいマッサージを受ける、などの対処で、乳腺内のつまりを取る必要があります。


(2)痛み

乳腺炎を起こしている間、とにかくおっぱいがいたいです。赤ちゃんの小さな手が、ちょっと当たっただけでも飛び上がってしまうくらい!(まれに、初期はおっぱいがいたくはなく、ただおっぱいの一部が赤いという症状のときもあります)
最初は、不定期に「ちく」「ちくちくっ」という感じなのですが、実はこれは乳腺炎になりかけのサイン。
また、授乳時、特に母乳が奥から湧いて出てくる瞬間に、ぞわわわーーっと乳房に激痛が走る場合があります。これは、腫れて炎症を起こしている乳腺内を、むりやり母乳が通るためだと言われています。
ちくちくした感じは、そのうち、じんじんとしてきまう。例えるなら、どこか筋肉を強く打ち付けた後のような感じですね。こうなると、じっとしていてもかなりいたみを感じます。
このいたみは、乳腺炎の症状である「高熱」が引いたあとも、しばらく(4,5日)は残ります。


(3)赤み

おっぱいが赤いことで、乳腺炎に気づくママも多いです。
炎症を起こしている箇所の皮膚の表面が赤くなります。炎症はおっぱいの中や奥の方で起こっています。強く肌をひっぱたいた時のような赤みです。赤い皮膚の下で炎症が起こっているので、もちろんその箇所は触ると痛いです。
この赤みも、症状がおさまったあとしばらく(4,5日)続くことがあります。


(4)高熱

発熱症状が出ることがあります。患部で炎症が起こっている証拠です。
母乳育児中で、体力が落ちているせいかもしれませんが、半端じゃない高い熱がでる場合があります。
わたしは39℃台後半の熱が出ました。抱っこしている自分の赤ちゃんの肌を「あれ? 我が子が冷たいなぁ」と思ったほど。

熱のせいで、ものすごい倦怠感もあります。
体験談のページでも書きましたが、わたしは、乳腺炎で入院したとき、あまりにも体が寒かったので、湯たんぽを抱きしめていたことがあります。しかも、入院した個室は最大パワーで暖房が入れてありました。お見舞いにきてくれた義母は、「え? こんなに熱くて大丈夫?」と、真顔で心配してくれました。それほど寒かったのです…。
ちなみに、普段は風邪を引いたときにそんなに熱が上がる方ではなかったので、本当に辛かったです。
もちろん授乳中なので、解熱剤は容易に飲めなかったですしね。


(5)関節が痛む

乳腺炎の症状の「副産物」として、関節が痛くなることがあります。
肩や、腰がものすごくおもーい感じになって痛みます。肩をじっと動かさないでいると、気持ち悪くなるくらいになることも。
高熱が出ている時ほど、この症状はひどくなるようです。
私は、腕を水平に上げることさえつらくなりました。小さい赤ちゃんを育てているママは、それでも、赤ちゃんを抱っこしないといけないので、本当に大変です。


(6)頭痛

酷くなってくると、頭も痛くなってきます。
目が開けられないくらいの頭痛に襲われることも! 吐き気も出てくることがあります。
私は、目を開けているとふらついてまっすぐ歩くことが出来なくなりました。赤ちゃんを抱っこして立ち上がるのもしんどいくらいでした…。おまけにきっちり目を開けると気持ち悪くなるので、薄目をあけての授乳していました。なさけない姿ですねぇ。


このように、一見すると「あれ? ただのカゼなのかな?」と思う症状もあるのですが、実は乳腺炎になっていたせいだった…ということも多々あります。
なので、もしも授乳育児中に上記のような症状がでた場合、一度は「あれ? これって、私、乳腺炎になってしまったの?」ということを疑ってみると良いと思います。


乳腺炎の症状:母乳の症状編へ

inserted by FC2 system